嘘つきアーニャの真っ赤な真実を買取

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みなさんこんにちは。本日は嘘つきアーニャの真っ赤な真実という専門書を本買取アローズにて買取しました。第33回大宅壮一ノンフィクション賞も受賞していて、今注目が集まっている専門書なんですよ。1960年のプラハを舞台にソビエトの小学校に通っていた主人公であり、この本の著者であるマリが少女時代には知りえなかった真実に出会うお話です。民主主義や共産主義などの政治的なものはもちろんのこと、マリの生活を描いていく中で友人や家族との人間関係なんかについても教えてくれる専門書になっています。では具体的にどういった内容なのか紹介していきたいと思います。
主人公のマリは小学生時代個性的な友人に恵まれ、刺激的な日々を過ごしていました。そんなときに出会った三人の親友たちが音信不通になり、30年後に激動の東欧の中でその三人を見つけたときに知った真実からその当時の政治についてや歴史背景なんかを教えてくれる内容となっています。著者のソビエトでの小学校時代とその後の出来事を綴ったエッセイのような作品ですが、そこには共産主義を生き抜いた著者だからこそ書けた、一種の現代史を語った専門書だともいえます。単なるエッセイとして読むにはもったいない本です。30年後の親友たちとの再会のシーンでは思ってもみなかったような真実を知ることになり、著者の言葉巧みな言い回しからそのときの様子がひしひしと伝わってきます。感じ方は人それぞれだと思いますがどんな人にも読んでほしい一冊ですね。また著者の米原万里さんはもう亡くなってしまいましたが、本人が若いうちはロシア語の翻訳家として活躍しており、ゴルバチョフ夫妻が日本に来日したときには二人に寄り添い、かなりの信頼を置かれていた人物だということもわかります。こんな著者が書いた専門書だということも理解しながら読んでいただければより一層楽しむことができると思います。多くのことを学べる専門書になっていますので、書店に立ち寄った際にはぜひ探してみてください。
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